筑波山のスカイラインは降った雪が分厚い氷となり、二月になっても日中良く日の当たる所は溶けているのですが、日陰になっている部分の路面にはまだ氷が厚く残っていて結局、完全に雪が溶けたのは三月に入ってからでした。
今まではあっちこっち知らない道などをドライブしているだけで楽しかったのですが、同じ道を走り込むほどに自分のドラテクの未熟差を知り、車に乗せられているだけの自分に気付き、このころから少しずつドラテクについて真剣に考え始めます。
最近の車はノーマルでも自分が思っている以上にポテンシャルが高く、車が速いだけなのに自分の運転がうまいものと勘違いしてしまいます。よって、どんどんスピード域が上がって行き限界を超えた時に全くコントロールできない状態になり、大きなクラッシュに繋がってしまいます。
 最近は走り屋(とうふ屋)のマンガが流行ったこともあり、マンガの読み過ぎで主人公になりきってしまい山へ繰り出す人が多いですが(あまり他人のことは言えませんが)、今考えれば自分も相当に危険な行為を繰り返していたんだなと、つくづく思います。
よく「イタイ目をみなきゃ解らない」と言いますが、このころの自分はまさにその状態でいつもとっちらかってタコ踊りを繰り返していましたが、幸運にもクラッシュには至らなかったので当時は実感が無かったのでしょう。
 しかし、走り込むほど限界(自分のドラテクの)に近づきアンダー、オーバーを出し、自分でも車の性能を全く引き出せていないことが悔しく、もっともっと巧くなりたいと思うのですが、おっかなビックリ走っていてもなかなか上達はしませんし、何より巧くなる前に命を落としかねませかん。
 そこで色々考えた末、ジムカーナ場、ミニサーキット、筑波山、この三つを交互に通うようになります。まずはジムカーナ場で車の挙動を体で覚えます、よくあるドリフトの練習会ですが、定常円、8の字、切り返しとステッブアップし、次は1コーナーを見立てて練習します。一つずつですが実際に出来るようになってくると、どんどん楽しくなっていきます。
自分が当時参加した中では「花と緑」さんの練習会はスタッフの方も上手で、しかもマンツーマンで教えてくれるので未経験の方でも一日中頑張れば定常円や8の字くらいならコツを掴めるところまで行けると思います。
現在(2004年)は、リアが出てもとっちらかるようなこともありませんし、Sタイヤでもドリフトを維持できるのも、このころの練習があってこそのものなので今でもここのスタッフの方には感謝しています。
 ジムカーナ場で身に付けたことを今度はミニサーキットで試します。このころ埼玉県の桶川スポーツランドではドリフトの練習会が多く開催していて、なかでもOSL走行勉強会というのがあり、ここでもスタッフの方がとてもフレンドリーで、しかもプロのジムカーナのドライバーが同乗してくれるので本当に勉強になります。1コーナーずつではありますがドリフトを維持できるようになって行きます。そしてそこで出来なかったことをまたジムカーナ場で練習し、出来るようになったらまた桶川で挑戦します。そうする内に以前はオーバーが出るのが怖かったのが、むしろ楽しくなってきます。
 まあ、タイムアタックでは思いっきりカウンターを当てるほどオーバーを出してしまうと完全にタイムロスになってしまうのですが、オーバーステアに対し恐怖心が無くなり、いつ流れ出してもコントロール出来る自信があれば立ち上がりで今まで以上に踏んで行けるようになり、流れ始めを感知出来るので、わずかですがカウンターを当て、立ち上がりのかなり早い段階でステアリングをニュートラルに近づけられ、その分アクセルを多く開けて行けるのです(まだこのころはそこまで出来ていませんが)。
 しかし、こうして少しずつ上達するほど奥の深さを知リ、自分が全然まだまだ初心者レベルであることが解ってくるものです。
例のマンガのように峠を本当に全開で攻めるなんてことは、サーキットを攻めるよりさらに数倍難しいのではないかと思います。
 後(2004年度)に栃木のヒーローしのいサーキットを走るのですが、ここは高低差が25mあります。
この程度でも坂を上って急にフラットになる瞬間のロックしやすい中でのブレーキングや、雨の中を全開で下り正面にコンクリートウォールが迫る中でロックさせずに向きを変えるなど筑波サーキットに比べるとかなりスリリングなコースでしたが、筑波山はこんなもんじゃありませんし、無難に8割くらいのペースで流す程度ならともかく、今現在でもサーキットを攻めるようにここを走ればおそらく、あっという間に谷底にダイブするか壁を這い上がってひっくり返ってしまうと思います。
 ジムカーナ場、ミニサーキット、筑波山と交互に走る内に少しずつ考え方が変わって行き、峠よりもサーキットの割合が増えて行きます。
 そしてこの年の暮れ、桶川よりもう少し大きい筑波サーキットの東コースにデビューします。ここではこの時から数年に渡って本格的に車の曲げ方やトラクションの掛け方など基本的なことを色々学ぶことになります。
ここを初めて走った時のことですが、「初めての方は軽自動車のクラスでの走行となります」ということで今考えればかなりいい加減なクラス分けですが、この時は何も知らない私はそれなら安心とばかりにコースインしましたが、軽でも速い車は本当に早く何度か煽られてしまいかなりショックを受けましたが、後で結果を見るとその軽はトップクラスのタイムを出していました、こういったミニサーキットでは小排気量車でも良いタイヤを履けば上のクラスをカモることも十分可能なのです。
この時はよく解らずかなり落ち込みました。しかし、これを機会にさらに速く走ることに興味を持ちます。
 そして来年に向け、ついにチューニングすることになります。ブレーキパッドと夏場にドリフトしていた時に結構水温が上がってしまうのでラジエターは既に変えてあったのですが、サスとタイヤをついに新調します。
とは言っても車高調は高くて手が出せずニスモのノーマル形状のサスキットです。タイヤも今までは廃タイヤをもらって何度も履き潰して来たのですが、ついにネオバ(古い方)です。ほとんどノーマルサイズですが、今までとはかなり違うはずです。これで来年こそは軽には煽られないぞ !! と固く誓いつつ次第に忙しくなる年末に向け、仕事に集中するのでした。
                                               2001年度 終わり